京都の紅葉
京都府に訪れる観光客がもっとも増えるのは、梅や桜が咲き乱れる春でも、緑豊かな光景に目が休まる夏でも、純白の雪が舞う冬でもありません。
紅葉が色鮮やかに染め上げる秋です。
京都府の最大の見所は、秋の紅葉にあるといっても過言ではないということですね。
京都府の紅葉が何故これほどまでに愛されるかというと、その理由はいくつもあります。
まず、純粋に紅葉の美しい風景が数多く見られるからです。
京都の観光名所は、良くも悪くも年配者向け、と言われています。
実際、修学旅行に訪れた子供たちは、お寺めぐりよりも遊園地とかショッピングセンターのほうに興味を持つことが多いですね。
しかし、それでも尚修学旅行の行き先に京都が選ばれるのは、それだけ自然を堪能する場所に困らず、ひとつの場所に毎年行かなくてはならないというケースを防ぐことができるからでしょう。
また、建築物の相性もあります。
通常、紅葉というと、田舎の山であったり、公園であったりといったところで見ることができますよね。
実際、山一面紅葉という風景は、とても雄大で美しく、幻想的な雰囲気をかもし出しています。
公園も、身近な場所の彩りが劇的に変化するというギャップがとても楽しめます。
ただ、これらと比較し、京都府の紅葉は別格に美しく感じます。
それは、建造物との融合です。
和を基調とした建物と紅葉との組み合わせは、日本人の遺伝子に感動を与えます。
言ってみれば、日本人特有のツボといったところでしょうか。
これが、京都の紅葉が愛される一番の理由かもしれません。